しま はちねこの本棚

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じゅげむの夏 読書感想

第70回青少年読書感想文全国コンクール 小学校中学年の部(3,4年生)の課題図書となっている

 

じゅげむの夏 著:最上一平 出版:構成出版

 

じゅげむの夏 [ 最上一平 ]

価格:1650円
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感想(3件)

 

 

を読了しました。

本記事では中学年の部の課題図書のひとつについての感想文を書いていきますが、別の記事でも随時 小学校高学年の部(5,6年生)、中学生の部 課題 についての読書感想文を公開していく予定です。

大人が思い浮かべる、ザ・子供時代の夏のような本でした。

本の帯に書いてある紹介文は「難病の親友の願いをかなえるため、ぼくたちの夏休みの冒険がはじまる!」と書いてありましたが、これと少し違う印象をわたしは受けました。山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼく・アキラ。4人で一緒にひと夏の思い出を全力で作っていくのであって、難病だからなにかをしてあげるのではありませんでした。

ひざにコロッケくらい大きなかさぶたがあるやんちゃな山ちゃん、外ですぐねっころがる癖がある自由なシューちゃん、筋ジストロフィーという筋肉がやせていく病気で落語家になるのを夢見ているかっちゃん、なんだかうまいことが言えなくてもどかしくなることが多いアキラ。4人だからやると決めた4年生の夏の冒険を描いています。

病気だからかっちゃんをサポートするのではなくて、かっちゃんと一緒に最高の夏にするためにみんなが協力します。なかなかいいアイデアがないときはかっちゃんがみんなを先導します。4人だから無敵なのです。

純粋無垢で、無鉄砲で、信じられる仲間がいて、思いつく限り最高の夏を一緒に体験できた気がして、満ち足りた達成感を感じました。

大人の目線になると、いずれ来るかっちゃんとの別れを考えて寂しくなってしまいますが、それも少し分かっているから4人は今を全力で生きているのです。

 

 

わたしが3,4年生の気持ちになって書くのは無理だったので(普通に親世代なので子どもの気持ちになるのは難しかったです)、今回は、この読書感想文を書くおてつだいをしていこうと思います。

ぜひいっしょに本の感想を書いてみよう。

 

1. 読み終わって、まずどう思いましたか。

少ないことばで教えてください。

「おもしろかった!」「わくわくした!」「田舎ってこんな感じなんだとおどろいた」「やったことがないことばかりであまり想像できなかった」「楽しそうでうらやましい」

いろんなことを思いそうです。

 

2. そう思ったのは特にどのシーンでしたか。

熊吉つぁんの家へ冒険に行ったところ、川に飛び込んだところ、おばけトチノキを見に歩いていったところ、たぶんこのどれかだと思います。

もっとくわしく教えてください。そのとき誰が何をして何を言っていましたか。

たとえば、

かっちゃんが橋から川にとびこんで、ほかのみんながすぐに近寄って大成功と言ってよろこんだから自分もうれしくなった。

こわいと思っていた熊吉つぁんからパインサイダーをもらって、いっぱい楽しいことしろと言われたから、自分もこれから楽しいことをしたいとわくわくした。

けわしい道のりを歩いていって、ようやくたどり着いたおばけトチノキを見て、みんなで幹に抱き着いたところで、自分もやってみたいと思った。

こうやっていけば何が自分のなかで一番印象的かわかってきます。

 

3. あなたの夏休みは「じゅげむの夏」とくらべて似ていますか。

さっき書いたおもしろかったシーンとくらべて、あなたの夏休みはどうですか。

「ぜんぜんちがう」「にているよ」

どっちでしょう。

なぜそう思ったのかな。

住んでいるところはこんなに田舎じゃない。冒険したことはない。スマートフォンを持っていないなんてありえない。ゲームばかりしている。冒険に誘う友達がいない。

こんな集落で暮らしているよ。キャンプに行ったことがあるよ。

 

4. 同じような友達がいて、住んでいるところが同じだったら、やりますか。理由は?

「やるよ。」

→友達と子どもだけで冒険するなんて最高だから。

→やったことがないから、挑戦してみたい。

 

「しない。」

→お父さんとお母さんに怒られそうだから。

→何か起こったら怖い。

 

5. なぜ、あなたは4人のように最高の夏を冒険していないのだろう。

大人が怒るのはまず忘れよう。

おばあちゃんに聞いて地図を描かなくてもスマートフォンで調べられるから。自分でやらなくても動画サイトに載っているから。ゲームの方が楽しい。

たしかにそう思うけど、それは自分が原因の理由ではないね。

勇気がないから。ひとりでは自信がないから。

そうだね。大人だって思うよ。4人はすごい行動力で夏を最高にしたんだよね。お互いを助け合いながらちからを合わせて頑張るって、あこがれるけど意外とむずかしいんだ。

 

6. あなたの今後を最高にするために、勇気を出して挑戦したいことは?

習い事でも、お母さんのお手伝いでも、生き物の世話でも、友達を遊びにさそってみるのも、4人みたいな冒険でもいいね。

じっさいに行動にうつすことが、冒険の第一歩です。

何が変わるかな。何ができるようになるかな。それとも変わらないかな。

わからないけど、やってみるってわくわくしますね。

 

こんな感じのながれで文章にしてみたらどうでしょうか。

もちろんちがう意見でもだいじょうぶです。

青少年読書感想文全国コンクールにおうぼするときは、原稿用紙3枚以内にまとめよう。

どんな感想が読めるか、楽しみです。


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それではまた次回の記事で。

 

しま はちねこ