モーニング娘。の曲に、Be Aliveという曲があります。多くの場合はライブのラストで大切に歌われています。
ハロー!プロジェクトのオタク(ハロオタ)はみんな好きな曲ですが、世間一般的な知名度は「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」などに比べると劣るでしょう。でも、あのピアノイントロからしか得られない「めちゃくちゃ楽しい!まだこのライブ終わりたくない!」という達成感とノスタルジーが混ざった尊い感情があるのです。だからまたライブに行っちゃうのですよね。
2012年、名将だった道重さゆみがリーダーに就任して初のアルバムに収録された曲なのですが、アルバム発売当時というよりも、人気になったのは「すっぴん歌姫オーディション」の課題曲として選ばれたときからでしょう。
このオーディション、牧野真莉愛や岸本ゆめの、一岡伶奈などを発掘したかなり大豊作のオーディションでした。ありがてぇ。
合格者は小田さくらただ一人。オーディション当日につんく♂さんが合格を発表するという、異例のオーディションでした。
「モーニング娘。なりたいですか?モーニング娘。やっていけるんですか?」
と聞いたつんく♂さんに、
まっすぐ目を逸らさずニコニコして、はい。と返事していた小田さくらの眩しいこと。
そんな小田さくらのBe Alive、キラキラしていて真っ直ぐで、でも掴むとほどけて溶けていく絹糸のような歌声で、何度聴いても泣いてしまいそうなほど素晴らしいのです。
声変わりする前ですから今より幼さが感じられ、あの時期につんく♂さんがBe Aliveを課題曲にした奇跡を感じます。ほかの楽曲でも恐らく小田さくらは卒なく歌いこなしてしまうのでしょうが、Be Aliveだからこそ、小田さくらが加入した後のモーニング娘。の新しいビジョンが見えたと思います。
オーディションの映像はYou Tubeから見ることができますが、著作権的に怪しいのでここにリンクは貼りません。
きみを守る 星を守る
今日を生きる 明日につなぐ
うら若い少女が歌うには少し重いのですが、モーニング娘。が歌うと何故か、等身大の少女だってきみが生きる星と未来を守れるよ、というメッセージに信憑性が増すのです。
そしてここの歌詞の部分、ライブに参加するオタクならみんな振りコピしてしまいますよね。わたしもやります。というかわたしは覚えているところは結構振りコピするタイプです。もちろんお隣の人に配慮しながらね。
都会の匂い 馴染めずに
拗ねてたことも事実だけれど
上京してから何度この歌詞に救われたでしょう。何をやるにも周りに遅れを取っているような浮いているような気がして、でもそんなことおくびにも出さないように強がって。地元を出てきたのだから人より抜きん出ないといけないと、いっぱいいっぱいだったんですよね。拗ねてたことも事実、と自分を認めてあげることでいかに心が軽くなったか。
Be Aliveに限った話ではなく、ハロ曲には何度も心を救われています。
君を悲しくさせない時代
で終わるこの曲、そんな時代にするぞという決意が見えます。明るい未来しか向いていない。そんな未来はモーニング娘。がつくる。
つんく♂さんの曲は未来、宇宙、青春、ウチら!で出来ているので誰しも納得するし想像できるのですよね。最近は
思春期のウチらのこと分かってくれるのは自分だけだもん、
というこじらせマイナーソングが多いですが、芯にある部分は変わりません。日本人が根底に備えるごく普通でありふれているけど、言葉にできなかった感情を歌詞にしているという認識です。
ロマンスに目覚める妄想女子の歌
も好きです。まーちゃんがインタビューでこの曲がのリズムについて語った映像が好きでした。
ここまで書いて手のひらを返すようなのですが、実はわたしはハロプロDD(誰でも大好きの略)でありながら特に応援しているのはアンジュルムです。
アンジュヲタになった経緯などはまた別の機会に。
それではまた次の記事で。
しま はちねこ